バルセロナといえば、ガウディの最高傑作ともいわれるサグラダ・ファミリアをはじめ、カサ・バトリョ、グエル公園、ピカソ美術館など見どころが盛り沢山。そんな街の観光名所を全制覇してしまったあなた!ワカペディアと一緒に、週末のバルセロナを味わってみない?
今回、バルセロナ発祥のファッションブランド「デシグアル(Desigual)」がプロデュースするイベントの招待状を手にし、ワールドカップでイタリアが予選敗退してしまったショックなんてすっかり忘れて、夏のバルセロナを楽しんだワカペディア。

バルセロナのファッションを語るのに外せないファッションブランドと言えば、「デシグアル(Desigual)」だが、創設者が意外にもスイス人、Thomas Meyer(トーマス・メイヤー氏)だった事を知る日本人は少ないだろう。1984年に彼が“Desigual, it’s not the same”(他とは違う、デシグアル)というスローガンを基に創設して以来、スペインのみならず、ヨーロッパアメリカ、そして日本など世界中で展開している。日常のクリエイティブさを大切にし、自分らしさを自由に表現することで、人生を楽しもうというのがブランドのテーマだ。そんな独創性溢れるデシグアルは、幾何学模様やパッチワーク、鮮やかな色使いなどのユニークなデザインで有名だ。正直、着こなすのが難しい!という心の声に共感する読者の方々がいるかもしれない。

それでも最近は、世界的なデザイナーのクリスチャン・ラクロワ(Christian Lacroix)やジャン=ポール・グード(Jean-Paul Goude)とコラボレーションをするなど、より現代的で洗練されたアプローチが目立つ。新しい生地やシルエットが追加され、プリントのイメージがより柔らかくなったことからも、“新しいデシグアル”として話題になった。

今回ワカペディアが招待されたプログラムには、インフルエンサー、ジャーナリスト、ミュージシャン、ヨガ・インストラクターなど、異なる分野で活躍する個性的なメンバーが世界中から集められた。デシグアル発祥の地を実際に自分達の目で見ることで、ブランドの印象がガラリと変わったのだが、その中で最も印象的だったのが、デシグアルの本社だ。何が印象的だったかって?それは誰もが羨む、最高のロケーション!

バルセロナの海を一望できる約3キロのビーチ、「ラ・バルセロネータ」。有名ナイトクラブや5つ星ホテルなどが立ち並ぶエリアに到着したワカペディアは、ビーチで楽しそうにはしゃぐカップルに負けないくらい海を満喫しながら、本社を探していると、燦々と降り注ぐ太陽に海の光が反射して輝くDesigualの文字を発見!地中海が目の前にある本社で働くデシグアルの社員は、「太陽を浴びながらちょっとビーチで休憩」なんていうのもランチタイムの定番の過ごし方なんだとか。そんな自由でカジュアルな雰囲気の仕事環境が、ブランドのデザインに反映されているのかも?!

<ワカペディア・トラベルアドバイザーから一言>
ラ・バルセロネータの海は、夏のピークシーズン前なら観光客もそこまで多くないのでおススメ!海でたっぷり遊んでお腹が空いたら、ビーチサイドで新鮮な海の幸がたっぷり入った、ワカペディアがイチオシする絶品パエリアのレストラン「Pez Vela Chiringuito」へ。パエリアを食べて満腹になったら、ビーチに戻ってレッツ、シエスタ!あなたもバルセロナの地元民になった気分を味わえるはず!

さて、ビーチでシエスタをするのもいいけど、ホテルでゆっくり過ごすのも特別な時間。今回、デシグアルがステイ先として用意してくれたのは、バルセロナ出身の有名建築家リカルド・ボフィル(Ricardo Bofill Leví)が設計した5つ星の「」ホテル。都会的でスタイリッシュなデザインに加え、オーシャンビューを満喫できるのだが、部屋に入るとそこには水着やタオル、サンダルなどが入ったビーチセット、トレーニングウェア、そしてこれぞデシグアル風ともいえる、お洒落でありながらもラフなウェアに、素敵なメッセージカードが置かれていた。なんて女心を分かっているブランドなんだ!と幸せな気持ちで満たされたワカペディアは、マシュマロのような寝心地のベッドであっという間に熟睡した。

気持ちよく目覚めた翌朝は、本社の屋上でプレゼントされたトレーニングウェアを身につけながら、真っ青な空の下でヨガを楽しんだ後、ヘルシーな朝食で心も体も癒されたところで、バルセロナの海と太陽を楽しむボートトリップへ。カラフルでスタイリッシュな新作の水着や、DJのライブ、カクテルで酔いしれた後、夜は本社でカクテルパーティーそしてサンセットディナー。その後も、25周年を記念してGorillaz、Bonobo、Diploといった、豪華アーティストをゲストとして迎えたソナー(Sonar)フェスティバルのチケットがプレゼントとして用意されるなど、それぞれが情熱的な夜を楽しんだのだった。

音楽といえば、バルセロナには地中海の陽気な雰囲気を掻き立てる音楽が、生活に根付いている。プリマヴェーラ・サウンドソナー フェスティバルといった、音楽フェスティバルが夏に開催されるのだが、この街に来てみると、デシグアルのサイケデリックな柄や色使いは音楽と密接に結びついているのかもしれないと感じた。
大都市でありながら、音楽フェスティバルや海、太陽が生み出す、この上ないハッピーオーラで溢れているバルセロナ。そこで誕生したデシグアルは、モダンでありながら、地中海特有の陽気さを持ち合わせたこの土地柄を反映するブランドなのかもしれない。

<ワカペディア・トラベルアドバイザーから一言> ソナー・フェスティバルを朝まで楽しみ、お腹を空かせながら、午後ゆっくり目を覚ましたあなたにおすすめなのが、La Flauta ! ここは海鮮系から肉系まで品数が多く、地元民がリーズナブルだと口を揃えておススメするタパスの店。ちなみに夜は混み合うので、早めに行くのがおすすめ。

音楽、太陽、海がキーワードの情熱溢れる旅行に参加したことで、ワカペディアの中ではデシグアルの印象が大きく変わった。これまで挑戦できなかった柄も、実際に自分が着てみると、「着こなせるか不安」から「着てみたらオシャレ!」と感じるようになったのはもちろんのこと、ブランドが設立された場所に足を運んだことも、デシグアルをより身近に感じられるようになった理由の一つだ。新作の中には、色鮮やかながらスタイリッシュさが際立つデザインも多く、常に新しい企画を試みる彼らの社風と重なる。そんな彼ら“らしさ”を忘れずにいるデシグアルは、ワカペディアの心を掴むのと同時に、バルセロナの真の魅力を教えてくれた気がした。

Gracias Desigual!!

Description: Sara Waka

Edited by: Yoka Miyano