ワカペディアは今回、日本イタリアを代表する三人のアーティスト達の合作プロジェクトに携わった。その舞台となったのが、デザイナーの中島篤がはじめたファッションブランド「ATSUSHI NAKASHIMA」の、2018年春夏ミラノ・コレクションだ。コレクションには4度目の参加となるATSUSHI NAKASHIMAだが、そのステージにワカペディアが紹介したイタリア国民的歌姫アリーザが参加することとなり、ショーミュージックはKinKi Kids堂本剛が手がけた。デザイナーの中島氏と作曲を担当した堂本氏は以前から親交があり、2017年春夏コレクションでもショーミュージックを担当しているが、今回はそのステージにハスキーボイスが鳴り響いた。

これまでの曲を織り交ぜて編集したというこのミュージックは、日本とイタリアのアーティストが、ファッションを介してコラボレーションをするという、まさにfashion-meets-musicの集合体。

今回のATSUSHI NAKASHIMAの新作は、ファスナーがテーマであり、ファスナーを取り外したり付け替えたりすることで、一枚の服が何通りにも形を変えられるデザインが印象的だ。このファスナーにはファッション性の他にも様々な意味が込められており、コミュニケーションが不足するこの混沌とした世の中で、国や言語を問わずコミュニケーションができるようになればというインスピレーションのもと、作成されたという。日本で熱狂的な支持を誇るアーティスト・堂本剛の曲に、アツシナカシマの新作に身を包んだアリーザが、イタリア語の歌詞にのせて奏でるメロディ。三人のコラボレーションは、まるで今回のテーマでもあるファスナーを象徴するかのような、国や言語を超えた異空間となった。